広告の「占有面積」が問題に
Googleはコンテンツを邪魔する広告の貼り方は順位を落とす可能性がある。
基準は数よりメインコンテンツにどれだけの割合とか面積で広告が割り込んでるか、ユーザーにコンテンツリーチコストを割かせるか。
だから例えばサイドバーは全然OKだし、1stビューほとんど広告なら評価は多少下がってるはず。— おおき@SEOコンサル (@ossan_mini) 2018年5月14日
こんなツイートをしたのですが、
広告を貼る個数もさることながら、Googleは専有面積ベースで評価している可能性が高いと考えられます。
具体的に評価が落ちそうな広告の設置方法
- 広告の割合が多すぎて記事本文がほとんど見えない
- 特に 記事上部ほど、広告で覆われている
- メインのコンテンツ(記事本文)より前面に表示される広告
- 「×(広告を消す)」ボタンをタップしないと消えない。
- ×ボタンが異様に小さい
- フェイドイン型の誤クリックを誘引する広告
辺りは危険です。
特に記事上部ほど、広告割合が大きければ危険度は増すと思うぐらいでちょうどよいでしょう。
Googleは広告をこう扱って欲しがってる
Googleからすれば、検索ユーザーに答えを提示したいのです。
加えて言うなら、検索ユーザーにストレスを感じさせたくない。
もっと言うと、 検索ユーザーを満足させたい 。
こう言う方針の元、検索結果を日々改善し続けています。
そこで、「記事内容は素晴らしいが、記事内容を広告が邪魔して中々読めない」タイプのページがあったとしましょう。
Googleからすれば、1stビューに記事本文が無く、広告だけだったら、検索ユーザーに答えを提示できていないに等しいのです。
1画面分のスクロールをユーザーに強いる時点で、「今ユーザーにストレス与えたよね?」と思ってしまう可能性があります。
これは、裏を返せば 広告の占有面積を減らす事 がソリューションとなります。シンプルですよね。
ウェブページの上部ってのはプレミアムポジションなのです。
ヒートマップで最も赤くなる場所。この位置のコンテンツを、Googleはとても大切なものと考えています。
だからそこを広告ではなく、優れたコンテンツで専有して欲しいのです。
一方、サイドバーやグローバルナビゲーション、フッターなどは、
Googleの言うところの「メインコンテンツ」ではありません。
なので、この位置のコンテンツはサブ扱いです。
この位置の広告も、 メインに比べると問題視されにくい んです。
自分の記事がGoogleからどう見えてるか確認してみよう
Google Search Consoleを使ってみましょう。
ポップアップ型やフェイドイン型の広告、あとアフィサイトには珍しいですが例えばパララックス型のページ等は動的です。
なのでブラウザではなく、 Googleがクローラ側でレンダした場合にどう見えるか を知っておいた方がいいです。
なお3rdパーティのレンダツールだと、「Googleからの見え方」と同じか分からないので、必ずGoogle製のツールを使用して下さい。
GSCでは以下の2つの機能でレンダできます。
・データハイライターを使う場合
検索の見え方 > データハイライター で見られます。
・Fetch as Googleを使う場合
クロール > Fetch as Google > 取得してレンダリング で見られます。
これで、Googleからどう見えているかが概ねわかります。
もちろん細かい部分は違う可能性もありますが、これでざっくりとはわかるでしょう。
レンダしてみて、「 1stビューに広告しかなかった 」となったりすれば、削除してみて下さい。
その他のツールだと、TestMySiteや、PageSpeed Insightsの2つを使用した場合に、1stビューのみレンダできます。
GSCデータを見られないような競合の記事を検証したい場合などはこちらが良いですね。
順位が下がっても広告が原因じゃないと言う罠に注意
最後に注意点を。
この広告に対するアルゴリズムですが、これは数百あるうちのアルゴの一要因です。
これ一つが原因で、今まで好調だった検索順位が思いっきり低下する事は珍しいはず。
このアルゴ一つにそこまでの重みづけはしていないと思います。
もし、これまで検索順位が好調だったのに、突然順位が大幅に下がった場合、 他の要因も疑いましょう 。
これだけが要因だと思い込んでしまうと、「広告を削除したのに上がらないだと…??」となってしまいます。
以上です。個人的には、広告なんてやはり貼ってなんぼだと思ってます。
テレビ番組が数分おきに広告を挟むように、一定の間隔を保ってバランスよく置いていくぐらいであれば何も問題は無いのではないでしょうか。
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