SEOの競合分析について。激強い競合コンテンツページ1つに対象を絞り、Wayback Machineで延々とそのコンテンツの変更履歴を追う…という方法、長年やっていますがおすすめです。10年くらいやってますがデータとか数値を見るのもいいんですけど、競合の脳内をこれが一番ディープに理解できる。なおWaybackは無料ですけど、最後にも書きましたがahrefsも有償で似たような機能をリリースしてます。
Wayback MachineでのSEO競合分析のポイント
1. リード文
まずはここを見ましょう。1番最初に1番大事なことを書く場所です。
- この記事は誰をターゲットとしているか
- どんな悩みを解決するのか
- 読むべき理由は何で、どんな点が優れた記事なのか
などなど。あの会社とかあの会社とか、コンテンツSEOガチ勢なサイトはめちゃくちゃ頻繁に書き換えてますから、その時々の記事の狙い所がとても分かりやすい。勉強になります。
2. 発リンク
これは盲点になりがちですが、他のドメインへリンクすることって気をつかうんですよね。下手すると検索順位に悪影響を及ぼしかねない。だからリンク先は慎重に選ばれる。どこへリンクしているかで記事の狙いが分かりやすかったりします。
3. 見出し/title/description
この辺りのメタっぽい要素もよくテストされ、コロコロ変わりがちです。記事の内容を端的に言い表す大事な要素です。検索結果画面やサイト内での表示時にクリックを誘発する必要があるため、その時の狙いが分かりやすかったりします。
4. 最新情報
どの様な最新情報を取捨選択して掲載しているか?はとても大事。なんでも載せれば良いわけではなく、かと言って内容が何ヶ月も何年も変わらないのも良くない。
5. ビジュアル
画像や動画などのノンバーバル要素も今やSEOでは超重要事項です。特にオリジナルの視覚情報をどれだけ掲載しているか、更新しているかは調べておきたい。
6. 表/図解
既存の情報の表やグラフ化、図解化が増えているか?また例えば縦軸、横軸は何を選択したかなどなどで、何を大事にしているかがよく分かります。
注意点1:音読せよ
もし可能であれば、頭から最後まで音読する習慣をつけましょう。もちろん全ての記事に対してではなく、ベンチマークするような記事いくつかに対してだけです。音読している方が細かい違いに気づけます。競合になりきるレベルで深く理解するためには、ツールや変更点だけに頼らないの大事。
注意点2:結論は2週間後に出す
1、2週間以内の修正ポイントを見つけてもそれが正解とは限りません。テストしているだけの可能性もあります。検索エンジンがジャッジを下すまで少なくとも2週間程度は判断を待ちたいところ。
Q. 競合ページの変更回数が多すぎてどうしよう
A. まず最古の記録と今の2点を比較する。あるいは1年前と今の2点を見る。差分から競合のコンテンツ戦略や方向性を類推することが目的なので、時間がなければ全て見る必要は無いです。
ahrefsの類似の新機能
ahrefsでは「サイト監査(※)」機能や「ページインスペクション」機能などで過去の記事内容やtitle、htmlソースコードなどの変更履歴を詳細に見ることができます。月額およそ2万円〜。超絶便利ですので、課金している方はぜひ。
ただし上にも書いてますが、基本的にド競合のコンテンツぐらいは頭から最後まで丸暗記できるくらい読み込んでおいた方が良いです。ahrefsなどツールが検出できた変更点ばかり追うだけだと、その変更点の真意を腹落ちできるレベルで理解しきれないこともある。現場に何度も足運んでみるの大事。
※ツール場の表記は「Site Audit」となってますが公式サイト上やチュートリアルなどでは「サイト監査」と書かれてたりします。この辺り統一して欲しくはある。
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