「サイトリンク」はSEOをやる上で大事です。検索結果に自分のサイトへのリンクが最大6つ追加されると言うもの。
検索結果の広い面を取れて、流入数の増加にもつながりやすいと言うメリットがあります。
このサイトリンクを表示させるにはどうするべきか?今すぐできる方法は?と言うものをまとめました。
※具体的な方法をすぐ知りたい方は「3.サイトリンクに表示させる方法」からお読みください。
サイトリンクとは
サイトリンクは検索結果画面に表示される、こう言ったリッチスニペットの一種です。
サイトリンクとは、Googleの検索結果の仕様の1つで、
- 指名検索の検索結果で
- 1位のサイトに限り
- 1サイトにつき上限6つまで
- サイトのどこかのページが表示される事がある
と言う条件で発動するものです。
これは我々がコントロールすることできず、Googleの裁量によってしか生成されないと言うことを公式がアナウンスしています。
サイトリンクが表示されると言う事はあなたのサイトと指名検索キーワードがGoogle中でほぼ完全に結びついている、一致していると言うことを表します。
サイトリンクのメリット
サイトリンクの何が良いかと言うと、サイト名やユーザ名で指名検索をしてきたときにその検索ユーザーの意図に合わせて、検索結果から導線を最大6つ貼れると言うことですね。
導線が多い=検索結果の面を取れる
指名検索で検索すると通常はトップページから流入することになりますが、検索ユーザは、検査結果にサイトリンクがあることによって検索ユーザのリーチしたい情報にアクセスしてもらえる可能性が高まります。
通常、訪問者がサイトに流入した後は、1クリックごとにその半分が離脱してしまう、と言われています。2クリックで1/4まで減ってしまうと言う事になります。
もしサイトリンクが検索結果画面からユーザーの知りたい情報に直接導いてあげられれば、ユーザーの大幅な離脱を軽減できる可能性が高いのです。
第三者に自分の指名キーワードを狙われた時の対策にもなる
またもう一つメリットがあって、指名検索した時にあなたのサイト名や名前等で検索順位を上げてきた第三者のサイトを表示させないと言うメリットがあります。
サイト名はあなたの名前が有名になってくると、そのキーワードで検索上位を目指す第三者が現れがちです。
その場合ネガティブなことを書くサイトも出てきます。そういったものをなるべく防ぐと言う役割もあります。
サイトリンクに表示させる方法
冒頭ではGoogleの裁量でしか再生できないと書きましたが、ある程度こちらでもコントロールする事は可能です。
以下にそのやり方を6つ説明します。
難しいな、理解できないなと言うものは飛ばしてOKです。できる所から試してみてください。
6つに共通するのは、いかにそのページが重要なページなのかをGoogleに伝えると言う点です。
1.まずは指名検索で1位を取ろう
検索順位が指名検索で1位を狙ってください。
また他に同じ名前のサイトや個人等がいて検索位置を取る事はどうしても難しい場合、あなたのサイト名等を他に無いものに変えてしまうと言う戦略も考えられます。
指名検索を増やすための参考記事はこちら
- 参考記事1:究極のSEOは「検索する前に思い出して貰える事」
- 参考記事2:サイテーションビルディングとSEO
2.被リンクを集中させる
Googleサーチコンソールから内部リンクが今どのURLにどれだけ集中しているかと言うのを数字で確認する事ができます。このサイト内外からの被リンク数と、検査結果のサイトリンクの表示順は一致する傾向があります。もちろん例外もありますが。
と言う訳で、まず何より内部リンクを検索結果のサイトリンクに表示したURLに集中させましょう。
1番良いのは記事内からのリンクよりも、サイトワイドエリア(グローバルナビゲーション、サイドカラム、フッターリンクなど)からの内部リンクです。
併せて行いたいのは、個別記事であってもカテゴリトップページであっても、パンくずリストを表示すると言うことです。
これも立派な内部リンクであると同時に、Googleに対してサイト構造を的確に示すことのできる有効な手段だからです。
またすぐできるものじゃありませんが、可能であれば外部からのリンクも、検査結果サイトリンクに表示したいページに誘導できれば良いかなと思います。
3.アクセスを集中させる
ここ最近、特にGoogleの検索アルゴリズムアップデート以降で顕著になってきたものなのですが、今需要があるページが、検索結果のサイトリンクに表示される日が見られるようになってきました。
例えばマスクや衛生用品などがECサイトのサイトリンクに急遽表示されるようになったものなどです。アプデ前後のタイミングでたまたま気づきましたが、そこそこ広範に実装されています。
他にも消毒液やハンドサニタイザーなど、かなりの数を確認できました(スクショは取れませんでしたが、Amazonのサイトリンクでも「マスク」を見かけました)。
これは推測の域を出ませんが、アクセスが集中したページのうちのいくつかがピックアップされサイトリンクに表示されたケースだと思われます。
とするならば、サイトリンクはトレンド性を帯びてきている可能性が高いのです。
とは言え、アクセス集中させると言うのはなかなか狙ってできる場合とできない場合もあるでしょう。なので例えば新規の記事に対してSNSで共有するなどしてみても良いかと思います。
4.サイト構造を的確にする
要するに重要なページがGoogleに伝わる構造にすると良いのですが、それにはツリー型構造がお勧めです。ツリー型構造はトップページやカテゴリトップなどの重要なページに内部リンクが自動的に集中しやすいんですね。
ツリー構造とは以下の様なサイト構造を言います。
ツリー型構造にしておくと、
- トップページ
- カテゴリトップページ(図で言うカテゴリA、B、Cなど)
がサイトリンクに抽出されやすくなります。
5.XML版サイトマップを設定する
XML版サイトマップ(sitemap.xml)はサイトの全体像をGoogleに認識してもらうために重要です。ですが設定することを意外と忘れている人がいます。ワードプレスの場合は「Google XML Sitemaps」などのプラグインを使えば自動生成されます。
他のSEO系プラグインでもサイトマップ生成機能があるものは多いのでどれでも良いです。
またXML版サイトマップ生成するのは簡単で、無料のサイトスクレイピングツール「Screaming Frog」などを使うとすぐに作成できます。
参考記事:Screaming FrogでSEO分析をする方法
6.コンテンツを強化する
サイトリンクと言うのは結局検索アルゴリズムと連動してる部分がとても多いです。そして「重要なページ」がサイトリンクに選ばれがちです。良く強化されたコンテンツとか人気記事も表示されやすいのです。
もしサイトリンクに表示させたいページのコンテンツが薄い場合や、文字量が少なく一次情報も少なく見出しなどの記事構造も練られていない場合は、サイトリンクには表示されない場合があります。
その場合はコンテンツ強化を試してみてください。文章の追記やデータの追加、インタビューの追加、あなたの時間やお金を使ってサービスをレビューしたり、写真、動画を追加するなどです。
表示させない方法
サイトリンクは最大で6つまでと決まっています。
ですので不要なページが表示されてしまっていた場合、検索結果サイトリンクから省くと言う行為も必要になります。
1.記事にnoindex入れる
すぐにできるのは検索エンジンにインデックスをさせないことです。したがって該当ページにnoindexを入れるなどの対策は効果的です。ただし検索クエリによっては思ったよりも長く検索結果に残り続けるケースもあります。
2.robots.txtで制御
これは1と同時に行えるとなお良いのですがnoindexをヘッダに記述するだけでなくrobots.txtにも含める必要があります。同時にここまでやった上でXML版サイトマップ(sitemap.xml)からはURLを削除しておいてください。これを全てセットでやらないと検査結果のサイトリンクに長く残りすぎる可能性があります。
3.内部リンクを減らす
内部リンクを減らすと当然ですがそのページのSEOの結果にも影響してきます。サイトリンクに表示させない事 vs 検索順位の弱体化どちらを優先するかを決めてください。
サイトリンクの検索ボックス化をしてみよう
検査結果のサイトリンクに検索ボックスを表示させられます。
- 検索すると「site:」の検索コマンドを使用したGoogleの検索結果が表示
- 検索するとあなたのサイト内の検索結果ページに遷移
言うまでもなく、1.の場合はあなたのサイトに流入しないのです。そのためデメリットとしてあなたのサイトに流入しないまま別の検索をして別のサイトに飛んでしまうと言ったものが考えられます。また1.の検索結果には広告が表示される場合があるため、第三者の広告がクリックされる可能性が高まります。
1.のパターンのサイトリンクは結構多いです。ここで↓検索ボックスを使うと…
「airpods pro」と検索すると、↓広告が面を取ってしまいます。機会損失になりかねません。
一方、2.の方法は検索ボックス→直接あなたのサイトに流入させられるので、お勧めです。
例えば昔からPinterestは2.のパターン。サイトリンクの検索ボックスを、サイト内検索エンジンと結び付けています。
この様に検索ボックスで検索すると、検索結果はPinterest内検索結果に遷移しました。
カスタム検索エンジンを使用した構造化マークアップがわかる方は試してみてください。
サイトリンクで気を付ける事
サイトリンクがあなたの指名検索に表示された時に、表示された6つのページのタイトルやディスクリプションが正しいものとなっているかを確認しましょう。
Google側で勝手に意図せぬ内容に書き換えられている事があります。たまにあるのは、単語1語だけになっているなどです。サイトリンクだからか短く書き換えられている現象がたまにあるんですね。
サイトリンクの効果測定
また、サイトリンク経由のアクセス計測はできませんが、サイトリンクに新たに表示された前後で、表示ページの検索表示回数やアクセス数がどう変わったか確認すると良いです。
指名検索回数が多いサイトほど、割と大きな差が出てきます。個人的なデータとして+30%ほど流入数が向上する…みたいな事は良くあります。
まとめ:サイトリンクを効果的に使うために
検索サイトリンクは指名検索の時に表示されます。
つまりあなたは指名検索されるようになればなるほど、より効果を発揮すると言うことです。
したがってまずあなたが指名検索をされるような存在になってください。これもブランディングと言うことになります。難しい事では全くなく、狭い領域で良いのでそのジャンルで「学年で有名な子」レベルを目指せばまずは良いでしょう。
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