情報”発信”デトックスのすすめ

情報発信デトックス

ウェブ記事は今や少し重たいのかも知れない

ここ数年、きちんと書いたウェブ記事とSNSのライトな情報で数字を比較してみると、圧倒的にライトな情報の方が良く読まれる様になってきました。

ライトな情報と言うのは、本来であればウェブ記事で長文をしたためる所を、SNSの一投稿だけで済ませる様なものを指しています。

特徴は2つ。

1.ライトな情報量である
2.SNSの居場所(タイムライン)を離れなくて済む

と言うものです。

1.ライトな情報である

このお店の期間限定のこれおいしい

この雑貨店のこのアイテムかわいすぎる

と言う画像1、2枚ぐらいに抑えた様な投稿の方が受けが良い、と言う事が往々にしてあります。むしろこの様な情報の消費の仕方に慣れた人からすれば、今のウェブ記事はとてもヘビーなのです。

2.SNSの居場所(タイムライン)を離れなくて済む

ライトなものではなく、今度は少し長文を読んで貰いたいとしましょう。

Twitterのハッシュタグで「#2020年上半期ベストコスメ」を見てみて下さい。画像4枚以内に8個ぐらいのアイテムを写し、短文の説明を入れて投稿する。これで多数の投稿がバズっています。

あるいはスマホのメモ帳アプリに長文を書き、それをスクリーンショットで数枚貼り付ける。長文と言っても上限は500文字とか1,000文字とかでしょうか。装飾は一切無し。投稿文の欄に「皆さんにお伝えしたい事」みたいな一文を添えて投稿する。

これなら文字量は比較的多めですが、ユーザーはタイムラインを離れず消費が完結します。

そして受ける内容やトレンド性があればこれでバズります

アカウントのターゲット属性と投稿内容が合致すれば、フォロワーも多数増えたりします。私自身が複数のSNSアカウントで何度も経験を積んでおります。

と言う感じで、様々な数値で見た時にライトな情報発信の方が効率が良いケースが、ここ数年で顕著に増えています。

実は私も上記の方法で、同じ内容のウェブ記事とライトなSNS投稿を試しているのですが、ウェブ記事の方が圧倒的に読まれないですし、フォロワーも増えない。

ライトな投稿の方は読まれますし、エンゲージメントも高く、フォロワーも増えています。たぶん体感で5倍とかそのぐらい違うんですよ。

ウェブ記事はいかにしてヘビーなのか

ウェブ記事は情報の過剰包装が起きているんですよね。

・記事の文字量が多い
・サイドカラムなどに導線も多い
・広告バナーなど望まないものも多い。ミュート出来ない
・SNSで無いためコメントで会話しづらい、フォローできない。つまりインタラクティブ性が低い

本来、人は真に欲しい情報だけ欲しいはずなのです。

お断りしておくと、ウェブ記事が悪いと言ってるのではないですよ。相対的にライトなフォーマットの方が人が集まりやすくなっている、と言う話です。

とは言え、SNSのフォロワーさんの動きをつぶさに観察している人に聞きたいのですが、明らかにウェブ記事を避けて回る層がいるな…と思った事ないですか?

私も実際に色んなフォロワーさんから直に聞いています。多い声としては「いちいちタイムラインを離れて読みに行きたくはない」し「情報量が多くて胃もたれする」のだと。記事の質云々より情報へのアクセスコストを忌避する傾向になっているのがポイントかなと感じます。

個人的な見解ですが、この辺は世代でグルーピングされる気もしていますね。ウェブ記事をほとんど読まない若い子に良く会うので。

ライトな情報発信の需要は満たされていない

ウェブ記事は人気が落ちた訳ではないでしょうし、変わらず重要です。

ですが当たり前の話、ライトな情報発信は、発信側にとっても「楽に結果を得やすい」なのです。需要を満たすだけの供給がまだまだ足りていないからそう言う事が起こるのです。

なんなら20秒で作った投稿がバズったりフォロワーが爆増したりする世界です。受けるネタとフォーマットが分かっていれば比較的簡単にできます。

ここに発信者側にとってのチャンスがある訳です。

なお、SEOもこれに連動します。

ライトな情報発信で人を集め、さくっと2,000とか10,000フォロワーぐらいまで増やしてからウェブ記事を投稿する方が早かったりします。全部がそうじゃないにしても。

経験してないと恐らく想像もつかないかも知れませんが、属性が一致すればそこそこのキーワードで順位がついたり毎回の様にGoogle砲を受けたりがあるんです。

あと最悪アプデでその後落ちても、今度はSNSから手堅いアクセスを得られますからね。SEO1本だとアプデで落ちた後ってわざわざ探しに来て貰えないですし。

現時点ではウェブ記事の方を好む層がまだまだいるのも事実。日頃ライトな情報だけを漁りつつ、本気で知りたい事があればウェブ記事の出番、と言った使い分けがなされている様に感じます(主観)。

ですので当面はライトな情報発信とヘビーで読み応えのある情報発信の2軸で行くのが吉、と言った様相ではないでしょうか。

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