SEOや集客に1番レバレッジのかかりやすい部分はどこか分かりますか?答えはタイトルです。
「あータイトルは確かにSEOに影響しやすいからねー」
と思ったあなた、半分正解です。残り半分が何なのかは、これ↓見て下さい。一般的にタイトルが表示されがちな場所の例です。
検索結果
サイトの内部リンクのブログカード
Google砲
SNSでシェアされた時
こんな感じでSEOだけでなく第三者にシェアされる機会があると、だいたいタイトルは確実に表示されます。時々サムネ、さらに時々ディスクリプションが表示されます。基本的には多くてその3つ。少なくともタイトルの表示は最優先です。
多分あなたの知らない所で、思ってる以上にタイトルって表示されたりするもんなんですよ。
そしてタイトルは、一緒に並べられた他の競合記事と比較されます。どんな素晴らしい記事でも一緒に表示される競合記事を押しのけてクリックされなければ、存在してないのと同じ。機会損失が1つまた1つと積みあがります。
だからタイトルは「いかにクリックしたくなるか」を突き詰めて下さい。
いまの時代は情報が溢れてますし、ユーザーが興味がないと判断すれば0.5秒ほどで次、次と目が移って行ってしまいますからね。
もちろんこの考えはSEO観点でも変わりません。検索結果に表示された時にいかにユーザーにクリックさせられるかが重要です。その上でSEOの場合はタイトルにターゲットとするキーワードをどう入れるかを考える必要があります。
じゃあ具体的にタイトルをどの様に付けるか、解説します。
その前に、動画で簡単に解説したものが良い人はこちらを。
タイトルの付け方・考え方
ここからはSEO含めた集客全般の観点でタイトルをどうつけると良いかを書いていきますね。
「どう言うか」より「何を言うか」
まずタイトルは「どう言うか」より「何を言うか」が圧倒的に大事です。記事の中から最もターゲットに刺さりそうな要素を抜き出してタイトルに入れると言う事。絞り切れてないタイトルはずらっと色んなタイトルが並んだ時のクリック勝負で負けやすいです。これは本当。
なのでUSP=そのコンテンツの独自の価値、を明確に決めてタイトルにぶっこんでやりましょう。大事なのは、「何を言わないか」を決めてしまう事ですね。どうしても絞り切れないのなら、ディスクリプションで言いましょう。
シンプルに凝縮したタイトルである事
次にあれもこれもと入れこまない事。タイトルは検索結果では30文字前後しか表示されません。仮に100文字あってもです。
その理由は、長いタイトルをユーザーが読まないから。長年検索結果のユーザー行動を検証し続けてるGoogleが、長年約30文字の文字数を続けてるのには理由があります。
で、これは他の媒体でもだいたい同じ。だから30文字ぐらいに言いたいエッセンスを凝縮する必要があります。「タイトルは記事の内容を一言で言い表したもの」と言う原理原則を念頭においておくと良いです。
競合の良い所を真似しよう
そしてタイトルはうまく「真似」してください。
ターゲットとするキーワードの検索結果上位1位〜10位に上がっているタイトルを研究しましょう。
検索者の気持ちになって考えた時に、クリックしたくなりますか?違和感のあるタイトルはありますか?それとも納得のいくタイトルでしょうか?
中には「このタイトルは上手いな」と思えるものがあるかと思います。そういうものは全てスクショするかメモを取るかしておくと良いです。いずれ宝の山になります。特に何も思わなかったタイトルはスルーで良いです。
そしてある程度競合のタイトルを見たら自分のタイトルを真似てみる。これでまずはOKです。
※完全なコピペは非推奨です
タイトルは良かったのか悪かったのか考えよう(効果検証)
タイトルを評価するのは100%、ユーザーです。ユーザーが反応しなかったタイトルは、どんなにあなたが気に入っていても、残念ながら改善の余地ありの可能性が高いです。
で、タイトルの面白いところは「クリック率」というKPIで効果検証しやすいところです。データを取りやすいんですね。
まずタイトルを決めて記事を書いてアップしたら、数週間空けてGoogle Search Consoleでクリック率を見てみましょう。
参考:Google Search Consoleの使い方・分析の仕方はこちらにもあります
色んなページのクリック率が出てますが、特にクリック率が高いもの、逆に特に低いものを洗い出して下さい。
これらはそれぞれ、検索結果を実際に見に行ってみましょう。例えば平均検索順位が15位なら2ページ目(11位~20位)を見ます。2ページ目までやって来た検索ユーザーは2ページ目にランクインしたページ10個を無意識に比較してタップしてます。
クリック率が高いものはなぜ高いのか?検索結果で他と比べてどう違うのか?を考えてみて下さい。
中には明らかに「この競合ページの方がタイトルの付け方上手いな」と思えるものがあると思います。そう言う良いところは徹底的に真似して下さい。
※丸々コピペはNGですよ
良いタイトルが「良くないタイトル」になってしまう時
でね、タイトルって「比較される」って言いましたよね。つまり相対評価の要素があるんです。他と比べてどうかで評価される事があると。
これ言い換えると、かつては上手くできていたタイトルでも、他がみんな真似してくれば上手いタイトルではなくなると言う事です。
例えば、たいてい良く考えられたタイトルって「注意!」みたいに煽り上手だったり、「3つのポイント」みたいに数字を入れてたりするんですよね。
そこにみんなが「注意!3つのポイント」みたいなタイトルばかり入れてきてたらどうなるか?確実にあなたのタイトルのクリック率は下がります。1位とか2位にクリックが集中しやすくなります。
これは1年とか2年とかサイトをある程度の期間、運営してれば分かります。最初はクリック率が高かった記事でも、少しずつクリック率が落ちていくのは珍しくないんですよ。検索結果をよくよく見てみるといつの間にか同じようなタイトルの記事が跋扈してる、みたいな事が往々にしてあります。
だからそんな時はいかに他と差別化するかを、また考えましょう。煽ったりするのをやめて、あえて凄くシンプルにしてみるのも1つの手です。この記事で言うと、もしそう言う状況なら私は敢えて「SEOタイトルの付け方」みたいなのシンプルなものに変えてみます。そうやって目立つのって凄く大事です。仮にそれでもっとクリック率が落ちればタイトルを元に戻せばいいですから。
なお、これは検索結果だけの話なのでそこ注意して下さいね。第三者のサイトやSNS、Google砲などに載った時はやはり「作り込んだ」タイトルのクリック率の方が高いです。
ユーザー体験を壊さないよう注意
1つ注意なのは、クリック率を上げようとするあまりタイトルと中身が違ってしまうような事にはならないようにしましょう。マーケティングで言うところの「ユーザー体験の毀損」が起こるからです。
例えば「注意!間違いだらけの葉酸サプリの選び方」と言うタイトルをある記事につけたとします。
でも記事の内容が「間違った選び方」に全然触れてなかったら、ユーザーは期待を裏切られます。離脱率や他の指標にも影響して来ます。
だから冒頭で言った「タイトルは記事の内容を一言で言い表したもの」と言う原理原則を守ってください。
「絶対タイトル感」の修行に出よう
「タイトルのセンスが無いな」
「もっとタイトルづけ上手くなりたいな」
って方は、Amazon見て下さい。または気晴らしに書店に行くでもいいです。そこで雑誌や書籍のタイトル、帯の文句をとにかく見てください。
あるいは電車に乗りましょう。電車内広告を1つ1つ見ていって下さい。広告のヘッドライン(キャッチフレーズ)を見てみましょう。電車に乗ってる人達の一瞬の視線をキャッチするためにどんな一言を用意してるか?その商品のターゲットの気持ちになってみた時に目を奪われるか?気になるか?
もし目を引くフレーズがあれば、それはとにかくどんどんあなたのメモに追加していって下さい。難しいことは考えず、あなたが直感で「これいいな」と思ったものだけ収集していけばいいです。これを繰り返すとあなただけの秘蔵のフレーズ集が出来てきます。コピーライターさんなんかは皆こう言うの持ってますが、アフィリエイターやブロガー、SEO担当者が持ってても間違いなく役立ちます。
そして溜めたフレーズ集を、あなたのサイトのタイトルに積極的に使ってみましょう。
参考:タイトル例
最後に、私が今までストックしてきたタイトルの例を紹介しておきます。
- 「○○から▲▲まで解説」
- 「注目の○○」
- 「○○したいあなたへ」
- 「○○が痺れた▲▲」
- 「なぜ○○は▲▲なのか」
- 「間違いだらけの○○」
- 「○○で困るあなたを救う▲▲」
- 「5つの○○」
- 「医師歴30年○○氏監修」
- 「○○が選ばれる理由」
- 「今すぐ使える○○」
- 「○○でしかできない▲▲」
- 「5分でわかる○○」
- 「ついに」
- 「○○する方法」
- 「まだ○○しないで下さい」
- 「圧倒的な○○」
- 「一生ものの○○」…etc
なお、本記事のタイトルはこのブログには珍しく少し煽り気味にしてみました。文字数は28文字です。別にこれが正解かどうかは分かりません。これが収益記事ならクリック率を穴の空くほど見つめては何度も変更して、クリック率などをテストすると思います。
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