2020年買って良かったビジネス本15選

2020年買って良かった本

2020年、自分のマーケティングのレベルをぐいぐいと上げてくれた良書を紹介します。

2020年はビジネス関連書は100冊ほど読みました。全てkindle版で購入しているので、kindleなら確実に入手できるかと思います。

なお感想は主観です。マーケティング以外のジャンルもあるのと、ざっと思い出しただけなので、忘れてたものがあれば追記していきます。

1.『#ライブ配信の教科書』

コロナ禍になり、更に稼げる様になった手法の1つがライブ配信。

これは私自身の経験からも言える事です。観る人が明らかに増えてます。仕事の売上にめちゃくちゃ貢献します。

そのライブ配信を、ライブ配信と共に長年歩んできたゆうこすさんが、最新の事情を元に手取り足取り解説したのが本書です。SNS追加型アプリやライブコマースとしての使い方を推奨し、ライブ配信の極意を「愛を伝えよ」と喝破します。

前作『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』を何度か紹介したところ、もう累計20人ぐらいの方から「買いました!」と言われたぐらい好評でした。あれは現場、最前線で長年矛を振るって来た戦士の金言が詰まった本な訳です。そして本書『ライブ配信の教科書』も同じぐらいお勧めですよ。かなり参考にさせて頂いてます。

2020/8/20発売。発売日当日にたまたま気づいて即購入。ゆうこす 著。

2.『D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』

商品を売らない。世界観を売る。一緒に作る。

2020年はコロナ禍の外出自粛ムードがあり、このニューノーマルの追い風でD2Cがバズワードの様に消費されました。そのブームの起点ともなった(と個人的に思っている)のが本書です。

D2Cとはあえて乱暴に言えば「直販」に近い語感があり昔からある典型的な販促手法の1つなのですが、今のD2Cの世界的な特徴はそれだけに留まりません。

ファネル型よりループ型、4Pより4Eと言ったフレームワーク。ARPUやチャーンレート、LTVを重視。カリスマ創業より共同創業。これらは昔からマーケティングにどっぷり浸かった人にとっては少々意外かも知れません。今の「上手くいっている」D2Cの特徴を切り取り、網羅的にまとめ上げた渾身の1冊です。

2020/1/8発売。佐々木康裕 著。

3.『DtoC After2020 日本ブランドの未来』

使えるフレームワーク満載のD2Cブランディング本。

D2Cの概要やトレンドを網羅的に解説するのが上記で紹介した書籍『D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』なら、こちらは専門的なブランド構築論を非常に分かりやすくかみ砕いて説く一冊。私もD2C領域やってますんで、とても参考になりました。

2020/9/20発売。株式会社フラクタ 著。

4.『ストックビジネスの教科書 毎月継続的に収益をあげるビジネスのつくりかた』

ソフトバンクの成長の歴史は「ストック化」の歴史である

42歳で初めて起業した著者が掴んだストックビジネスのうまみを解説しています。バフェットからご当地アイドルのファンクラブまで。17のビジネスモデルと8つの課金モデルを丁寧に説明。自分にも取り入れられるものがいくつもあり、ただいま実践中です。

2015/10/22発売。5年前の本ですが、たまたま見つけて面白そうだったので購入。大竹啓裕 著。

ちなみに2016/11/16発売の続編『ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル』もあります。こちらはより実践的。コミュニティ構築の重要性も書かれています。

5.『「いいね」を購入につなげる 短パン社長の稼ぎ方』

カレー、コーヒー、ビール…をなぜアパレルブランドが売れるのか?

商売の上手な方は「顧客が喜んでくれるものは何でも売る」方が多く、それは商売っ気が強いと言うより、顧客を誰よりも見ているからこそなのです。

著者の奥ノ谷さんは以前から前線で実践されてきた方。本書では奥ノ谷さんをはじめ色々な方の身近な事例が多く、小難しい理論も一切無く、自分に置き換えて考えやすいのです。

2019/12/6発売。奥ノ谷圭祐 著。

6.『化粧品・健康食品業界のためのダイレクトマーケティング成功と失敗の法則』

1,200円の口紅は通販ビジネスとして成立するのか

化粧品、健食の業界に参入した方で、この問いに答えられないなら読む価値ありです。

自分がコスメやアパレルの事業をやってるので購入。化粧品や健食市場の動向レポートとしても優秀。特に今の時流を捉え、スマホ、YouTube、SNS、情報過多、と言った視点も盛り込んでいます。この業界も大きく様変わりして来ていますね。

2019/8/22発売。山口尚大 著。

7.『LIFE PACKING 2020 未来を生きるためのモノと知恵』

1,000足履いた先に行き着いた至高のインソールに、海外のヤバい水道水でも洗髪できるシャンプー、iPad miniやデジカメ収納可能な自作の「着るカバン」シャツ

未来に生きる旅人の高城さん。彼の著作は全て購入してきています。旅や移動時に使える面白いアイテムを紹介してくれる『LIFE PACKING』シリーズ待望の3作目。

マーケティング関係ない本ですが、面白かったので紹介します。笑

全2作も買って読んでいて、旅におけるミニマリズムにも通ずる視座から選りすぐられた物達が並びます。今作ではついに高城さんが自作したアイテムが複数入れられており、普通に欲しい、となりました。

意外なのは、案外アナログなアイテムが多い事。なるほど、高城さんはそう使うのかと言うアイデア賞。

2020/12/4発売。発売日に購入しました。高城剛 著。

8.『日経トレンディ 2020年12月号』

日経トレンディ毎年恒例のヒット商品&ヒットしそうな商品紹介号。

これはTwitterでも毎年紹介しています

面白かったのは「世界を変えるスタートアップ大賞」に選ばれたソーシャルラジオやAIウェブ面接、AIオンライン書記など。これからのトレンドを追うために購入。アンテナ張ってるつもりですが、相変わらず世界は知らないものばかりだなぁと。助かります。

2020年はコロナ禍と言う不測の事態があったため、ニューノーマルなトレンドを知る事は大いに意義があります。トレンドの俯瞰をさくっとできる貴重な一冊。

2020/11/4発売。

9.『不変のマーケティング』

売上が一気に6倍になった広告コピーや、他社の顧客リストを利用して稼ぐ方法など、4,000社超が実践し、今も全く変わらず使える技集。

紙の方の本は2014年発売後に即買って読んだんですが、kindle版がいつの間にか発売されていたので『禁断のセールスコピーライティング』と共に購入。どちらも良書で、いつも通りメモの嵐ですよ。

あと神田さんの本と言えば本の販売ページや前書きなど、本来は「その他」な箇所でもセールスコピーに溢れているのが見どころです。

2014/2/22発売。神田昌典 著。

10.『ザッポス伝説2.0 ハピネス・ドリブン・カンパニー』

顧客に「ワオ!」と言わせる企業の作り方

前作『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説』の続編です。ザッポスが前作から10年でどの様に組織改革を打ち出してきたかが描かれています。いちいちユニークなのにどれも奏功していてとても面白い。

これらは「自己組織化」の概念で、進化の観点から自然界で証明された唯一の組織形態によるもの。これを大規模に実践できている珍しい組織がザッポスなのです。

平易な文体でとても読みやすい。名著なのに前作ほど話題になっていないのが残念。

ティール組織やサーバントリーダーシップ、ホラクラシー型組織などのキーワードが好きな方は必携です。

2020/9/15発売。トニーシェイ 著。

11.『2025年、人は「買い物」をしなくなる』

買い物が面倒くさい」「ググらない」「所有しない

購買体験がどう変化したのか、「デジタルシェルフ」とは何か?なぜリーバイスはパーソナライズを進めるのか?

センセーショナルなタイトルの意味が徐々に明かされていく過程は面白く、少し未来の「物の売れ方」を予見する一冊です。もちろんライブコマースにも触れられています。

1つヒントになるのは、お店は「物を買う場所」から「物を一緒に作る場所」にする、と言うもの。いかに体験が重視される世に既になっているかと言う話。これは私も良く分かります。何かを販売するより、一緒に体験しよう!と言うイベントを企画する方が申し込みが多いんです。この観点、凄く大切ですね。

2019/11/15発売。望月智之 著。

12.『会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方』

前沢さんはなぜお年玉を1億円も配れたのか?

そんな話を彼の収入と支出の面から解説したのが本書です。業界別に企業ごとの財務諸表を見比べ、クイズ形式で「見方」をやさしく解説。会計の基礎知識を学べます。いずれ勉強しなきゃなぁ…と後回しにしていたので、入門編として最適でした。

2020/3/28発売。大手町のランダムウォーカー 著。

13.『CEOコーチング 年商を100倍にする思考と行動の理論』

年商1億円の社長と100億円の社長は会話がかみ合わない

それは2人の見ている世界が違い過ぎるから。もし1億円の社長が100億円を目指すなら、まず自分自身のマインドを変えよう。

認知科学を根拠とした実践的な「社長のための」マインド論に焦点を当てた一冊です。

著者の久野さんは脳機能科学者の苫米地英人さんが開発に携わったTPIEプログラムで学んだ「ガチ勢」な方。本書には「コンフォートゾーン」や「エフィカシー」など苫米地さんの著書に登場する用語が多数登場する事からも読み取れます。

私が目鱗だったフレーズは、「ヒャクの世界(売上100億円を達成した世界)そのものにリアリティを感じづらい。ヒャクの世界の”コンフォートゾーン”にリアリティを感じる事が大事」と言う言葉。

高すぎる目標それ自体にリアリティを覚える事は難しく、ここが多くの人の目標設定に壁を作っている事は間違いないのです。そうではなくそのコンフォートゾーンの方にリアリティを感じるべきだと言うのは盲点(彼ららしく言うならスコトーマ)だったなと感じました。類書はほぼ無いでしょうし、当分参考にしようと思います。

2020/2/25発売。久野和禎 著。

14.『ブラックマーケティング 賢い人でも、脳は簡単にだまされる』

残り二点、お早めに」「いよいよ本日の目玉商品です

世の中で駆使される「黒い」マーケティング・販促手法を脳科学の観点から解説した一冊。

取り上げられている内容は目新しいものは多くはないのですが、最終章では既存のマーケティングを生体反応などを含めた脳科学的なメスを入れ組み立てなおすと、無意識下までカバーした広範なレベルのマーケティングが可能になる、と説いています。

面白いのは、Amazonレビューの「著者から一言」の段落。本当に本書の著者が書いているのか分かりませんが、敢えて気にさせる書き方をされていて、さすがと思いました。

2019/9/27発売。中野信子、鳥山正博 著。

15.『STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか』

この本でしか語られていないエピソードはたくさんある」との看板に偽りなしの骨太な起業本です。

起業して成果を出すまでの細かい各論を、17人の若手起業家に直にインタビューし、まとめた一冊。

豊富すぎる成功例、失敗例が掲載されており1つ1つのエピソードも面白い。紙の本だと500ページを超えるぐらい分厚いです。私も参考になった部分が数多くあり、また起業のフェーズごとの各論が体系的に網羅されています。長期間手元に置いて逆引き辞書みたいに使いたい本です。

2020/5/27発売。堀新一郎、琴坂将広 著。

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