アフターコロナのSEO予想

アフターコロナの SEO予想

この記事は新型コロナの影響で今後のSEOがどう変わるか?と言う予測を書いたものです。

新型コロナウイルスが世界経済に与える影響は、今後2年間で約545兆円と、日本の年間GDPにほぼ匹敵するレベルとの試算があります。

特にオフラインのビジネスへのダメージが大きいのは連日の報道を見ても明らかでしょう。

私が専門とするSEOやマーケティングの分野でも、戦い方が大きく変わりそうです。

以下に、私の主観になりますが、アフターコロナのSEOについての予測を簡単にしておきたいと思います。本当に個人の感想レベであり「かも知れません」のオンパレードなのであくまでご参考までに。

※この記事に書いていない事として、医療情報は専門家では無いため書いてません。また自粛による損失補填、資金援助、融資情報も書いておりません。

オフラインの活動が何でもオンラインに置き換わる

まず新型コロナウイルスで我々の生活に最も影響を(現時点で)与えているのはご存じ「ソーシャルディスタンシング(#socialdistancing)」や「ステイホーム(#stayhome)」と言う概念です。

オフラインでの活動が、今まで経験してこなかったレベルで制限されています。同時に身の回りのあらゆる行為がオンラインに置き換えられる可能性があります。

収束の1つの目途としてワクチンの完成が挙げられていますが、それまで1年半~2年ほどかかると言われています。これだけ長く今の状況が続くとするなら、もうこの概念は「文化」となって我々の生活に染み着いてくるでしょう。

これは最近政府などが積極的に呼びかけている「行動変容」の5つ目のステージ「維持期」の6か月をゆうに超えている(維持期以降は行動を習慣的に続けるとされる)からです。米テンプル大学教授のデヴォン パワーズ氏も、この傾向はこのまま長期的に継続し、かつ元にはもう戻らないのではと予想しています

また、まだマクロ的な統計は出ていないかと思いますが、部分的には通販やデリバリーなどの売上が上がっていると聞く機会が増えました。私自身もオンラインでの買い物や人とのコミュニケーションがかなり増えました。

オンライン飲み会なんて急激に増えましたよね。昨日もある趣味仲間の間で開催されていました。SNSで匿名顔出し無しの人達が、あっさり顔を出してZoom越しに乾杯してる訳です。文化が変わる瞬間を目の当たりにした感があります。

「集まりたい」需要もオンラインへ

そしてオフラインで距離を半強制的に取らなければならないと言うことは、「集まりたい」とか「お喋りしたい」と言う需要がオンラインに向けられます。色んな趣味のつながりや、お店と客のコミュニケーション、自分の周りのコミュニティ活動の多くがごっそりオンラインになると言うことです。

企業でも常時接続のチャットが稼働している所が増えているそうですし、それは友達や家族ともそうなるかも知れません。

オフラインに対してはソーシャルディスタンシングが叫ばれていますが、じきに対義語として「オンラインフレンドリネス(Online Friendliness)」みたいな言葉も生まれて来るでしょう。そしてそこをサポートする仕組みやビジネスもまた少しずつ増えていくでしょう。

SEOでは権威性とコンテンツの作り方が変わる?

SEOについて、ここ数年は「権威性」と「良質なコンテンツ」の両輪で走行する重要性が高まっています。またこの2つ以外の要素は新型コロナの影響で何かが変わる事は無いかと思います。

※参考:2020年のSEO全般についてはこちら

権威性の成り立ちが変わるかも知れない

まず権威性を考えるなら今まで以上にオンラインでのコミュニケーションが増えるので、そこに比重を置く事が望ましいかと思います。

権威性がつくられる過程は多種多様であり複雑なので一律には言えないのですが、簡単に構築していくなら、

  1. ニッチなジャンルに集中して
  2. 良質な情報を発信し
  3. あなたの周りにコミュニティを形成し
  4. あなたが一番コミュニティに貢献する事

が権威性構築(オーソリティビルディング)において重要です(権威性などそう簡単につくられてたまるか、と言う議論があるでしょうがいったん置いておいて)。

これはつまるところ、権威性の構築はコミュニケーションに比重を置く事がとても重要なのです。

そのためにはサイト1つで勝負するよりSNSなどを使うと早いのですね。そして今後人のオンラインでの可処分時間が増えていくとすると、SNSでターゲット層とコミュニケーションをしっかり取る重要性がより高まります。

またSNS外でもライブ配信やオンラインでのオフ会などが今まで以上に当たり前になり、盛り上がるかも知れません。

例えば人を集めて、従来のセミナーの代わりにライブ配信でオンライン講座&質疑応答をやるとか、これまで物理的に集まっていたオフ会の代わりに、Zoomで集まる様なイベントを立て続けに開く様な人が短期間で権威性構築する様になる可能性があります。

コンテンツに求められるものが変わるかもしれない

良質なコンテンツについては、色んなビジネスの業態が変わり、コンテンツの勢力図が総入れ替えとなる可能性がありますね。こういった状況だと主要プレイヤーが入れ替わる事もあり得ます。

例えばの話、プライベートジムは店舗を持たなくなるかもしれません。その代わり会員に格安でトレーニング器具を送付し、Zoomなどでパーソナルレッスンをやる事になるかもです。料金体系も刷新されるかも。そうなると体験談とかレビューコンテンツは全て書き換えになります。

またその営業方法で上手くいく会社とそうでない所が出てくるかもしれません。今まで大手だった会社が淘汰され、新興企業が覇権を握るとやはりこれまでのコンテンツは書き換えになりえます。

このような事は他にも多くの業界で起こる可能性があります。

対策キーワードも変わるかも知れない

コンテンツの変換に伴い、対策すべきキーワードも大きく変わる可能性があります。

例えば極端な例で言うと、あるサプリメントの通販を利用したい人がいるとして、「◯◯ サプリ 殺菌」なんてキーワード需要が生まれるかも知れません

「このサプリメントはメーカーや通販会社がきちんと製造や管理の工程で殺菌消毒を出来ているか」みたいな事を事前に調べたい向きですね。

元々新型コロナ云々関係なく製造過程で殺菌消毒はしていて当たり前ですがそれだけでなく、例えば通販で到着した荷物の梱包まで殺菌出来ていないと不安だとか、そう言う所まで気にする人はいそうです。そうなるとコンテンツを作る際にメーカーへの取材に、今までとは異なる観点を加える必要がありそうです。

SEOは全体像で考える

そもそも論として、「緊急事態宣言」が出る様な有事の際にはマーケティング全体が変わる事になります。SEOはその中の一角。上↑でこんな事書いておいて恐縮なんですが、権威性だとかコンテンツ論、キーワードプランニングの様な各論だけでなく、マーケティングの軸はぶらさない様にしたいところです。

新型コロナの影響でターゲットの悩みがどう変わったか?新たにどんなメディアを見る様になったか?どんな動き方に変わったかか?その中で検索エンジンで検索する人達は何を求めてそうするのか?こう言った情報を見落とさない様にしたいですね。

アフターコロナのSEO予想まとめ

当然ですが、緊急事態宣言の出る様な事態では新しい環境にいち早く適応できた人が生き残ります。SEOであれマーケティングであれ、重要なのは「常にターゲットから目を離さないこと」そして「ターゲットに貢献する事から始める」事です。権威性もコンテンツの作り方もそこに最適化していくと言う事になります。

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