- Googleコアアップデートって何?
- どう対策したらいいの?
- またアップデートが来ても落ちたりしない?
と言う心配がある人に向けた動画と文字起こし記事です。
Googleコアアップデートで起きた事と、おすすめ対策4つを解説
(以下、動画のほぼ文字起こし)
こんにちは、大木です。
Googleコアアップデートの概要とその対策について解説します。Googleのアプデでやられてしまって、対策を講じたい人は参考にしてみて下さい。
結論
Google検索アルゴリズムのコアアップデートの4大対策としては、
- 権威性を構築する
- 被リンクを獲得する
- 正しくリサーチする
- サイト独自の強み、USPを設定する
をお勧めしています。動画の後半でこれら解説してます。
さて2020年の1月13日頃、Googleが2020年1つ目の検索アルゴリズムのコアアップデートを開始しました。
名前を「the January 2020 Core Update」とする、としています。Googleが自分でアプデに名前を付けるの、そんなに多くないですね。「January」って月名を入れるって事は、もしかしたら月ごとにやっていくぞと言う意思表示なのかもです。分かりませんけど。
検索アルゴリズムのコアアップデートとは
検索アルゴリズムのコアアップデートって言うのは、検索順位を決めるアルゴリズムをアップデート、つまり更新する事なんですね。これはいっつも何らかの検索キーワードの検索結果で起こってて、別に珍しい事じゃないです。
ただ、今回の2020年1月の様に、「コア」と名の付くアルゴリズムのアップデートは、要するに「抜本的に」色々変えちゃうよってやつです。だから影響する範囲が大きいんです。
Googleは検索ユーザーの方を常に向いてるんですね。「みんなが見たいものを見せる」がGoogleのアルゴリズムの根本です。だから検索ユーザーの動向とかそう言う数値に敏感なんですよ。
人気のなくなって来たサイトはどんどん落としてくんですよ。権威ある人のサイトを検索ユーザーが求めてるっぽいなと思えば権威者を検索上位に出す様に変えますしね。動画が流行ってくればYouTube差し込みを入れてきます。
その一つ一つで、結局検索ユーザーが既存の検索結果よりもクリックしてくれば、もっと同じ様な検索結果を増やすんですね。
で、最初に言った通り検索ユーザーの満足度が上がったかどうかを見るんですね。全体として上がってればもっとその傾向を増やす。毎回その繰り返し。個人的に見てても、全体的にいち検索ユーザーとして、凄く使いやすいし、検索結果が欲しいものにきちんとなってるよなあと感じます。
検索結果は実は良くなっている、ユーザーにとっては
ただ一方で、アプデのたびに、特にブロガーとかアフィリエイター方面から良く聞こえてくるのは「Googleの検索結果が悪化した」と言う声ですね。確かに、例えば検索上位に地方自治体の中古ドメインで無理やり上げた様なテキストサイトとか上がってたりもします。部分的にはこう言うのもある訳です。
そう言うのがあるので、「悪化した」って言うブロガーアフィリエイターの声も正しいっちゃ正しい訳です。典型的なツァイガルニック効果みたいな奴です。Googleはあくまで毎回のアップデートで、全体的に検索ユーザーが満足するように持ってこうとするので。部分的にこう言う齟齬は発生しますよね。
しかしまあ、毎回毎回、私自身も部分的にはどこかしらやられてます。特に最近放置してるサイトとかもろ食らったりしてます。分かってるけど手が足りないんで放置してる次第です。
コアアプデで良く起きる事
さて、今回のコアアップデートの影響として例えばどういう動きがあったのか、と言う事ですが、先に言っておくと、まだ揺れてるっぽいので、あくまで現時点での話をします。
1.多くのサイトが突然圏外に飛ぶ
アプデあるあるですが、多くのサイトが圏外とか、50位ぐらい下がるとか、そう言うジェットコースターの様な動き方をします。そして一度このレベルの下がり方をすれば、「アプデの影響を食らってしまったんだな」と分かります。少なくともすぐには回復出来ないですね。私も部分的に、突然圏外に飛んだキーワードがあったんですよね。まあ売上に影響するかって言うとそこまでじゃないですけど。
2.権威性のある人が突然上がって来る、権威者強し
次に権威者が突然上がってきたりします。毎回多数見られるんですが、今回もいくつかのキーワードで権威性ある人が突然検索回数の多い様ないわゆる「ビッグワード」で、検索圏外から1位とか3位とかに浮上して来たりしてるんですね。迷惑が掛かるので具体的なURLとかは控えますが。これ見てる人も、自分の観測範囲で見かけたりしてるんじゃないですかね。私の攻めてるキーワードの検索結果でも、やっぱり突然SNS無双してる様な専門家が1位とかに割り込んできてびびってます。今回もありました。おおこのレベルかよ、って驚いてます。
3.同一ドメイン複数URLが不安定に
これはアプデに限らず普段からあるんですけど、例えばAmazonだけで検索結果の1位から4位を占める、みたいな現象が、日によって1位と2位だったり、3位と5位だったりとか、2つとか3つとか変化する事を言ってます。ことアプデの時期は不安定になりやすいです。クエリによってはAmazon、楽天、価格.comとかが1URLずつ表示になったり4つ表示になったりすると、その他のドメインは簡単に4位表示から12位まで上がったり下がったりとかあるんで、結構大変です。私も、突然うちのサイトがなくなった、かと思えば、別の端末で見たら7位と8位にいたりとか、とか。これがコアアプデの時期は結構頻繁に起きがちですね。
4.前回のアプデで消えたURLが復活
これも特にコアアップデートで良く見かけるんですが、前回9月とか前々回くらいで検索上位から退場したURLが、今回のアプデで1ページ目に再びランクインとか、良くあります。今回もいくつか見かけました。私の攻めてるクエリでも、この競合サイト復活しおった、またここと戦うのか…と言うのが今回もありました。まあコアアプデの時期が終わって再び退場とか言うパターンもあるので、退場するのがこっちかも知れないし、一概には言えないですけどね。
5.被リンク獲得サイトが上位に来る
「被リンクを下さい」って言うお願いをしてるサイトのことで、主に30位とか20位くらいをうろうろしてたけど、平時にしっかり被リンク獲得活動をしてる様なサイトが、コアアプデートの時期にバンと1ページ目まで上がって来るパターンですね。
ビッグワードになって来ると30位とか20位くらいにいる時点でもう次のアプデで落ちるか上がるかの候補生ですし、被リンクどんどん増えてんなーと言うサイトはこっちも次で上げて来そうだなって言う風に見てるんですけど、案の定コアアプデで検索順位きちんと上がって来た、と言う動きが良く見られます。私の攻めてるジャンルでもビッグキーワードほどこれが毎回ありますね。
※参考記事
SEO向けの被リンク獲得・構築方法(バックリンクビルディング)入門
6.検索結果の仕様が変わる
あとこれは検索順位では無くて、検索結果の強調スニペットとか、動画枠の差し込みが増えたとか、そう言うやつです。今回のアプデで、今の所多く遭遇してるのは強調スニペットと動画が変わった事ですかね。細かいですが、広告の「広告」って言うラベルだったり、検索キャッシュのボタンの配置とか細々変わってます。あと色んな方が話題にしてましたけど、ストーリーページの差し込みが10件程増えたみたいですね。私は発見出来てないので色んな方のを見て知った次第ですけどそう言う変化もあったみたいです。
7.BERTの影響が強まる?
これ、地味にBERTアップデートの影響もあるのではと思ってます。BERTと言うのはGoogleがユーザーに検索されたキーワードの文脈を勝手に理解して検索結果を表示してくれる機能だと思って下さい。
BERTは基本、1語の短い検索キーワードよりも、文章型の検索キーワードほど正確に理解してくれるものだと言われてますが、文章だけでなく3語とか4語とかの検索キーワードにも効果を発揮するのかなと思ってます。
例えば自分はよく新しいテレビCMが流れたら、このCMを見た人が検索しそうなキーワードを検索窓に打ち込んでみるんですね。で、今回のコアアップデートが1月13日からで、マクドナルドのCMを観てたんですけど、「マクドナルド 大人を満たすクリームパイ cm」謳い文句でCMが始まったんで、そのまま検索してみたんですね。でもコアアプデ当日の1月13日は検索上位にそのCMについての記事はほとんど出なかったんですよ。
YouTubeにマクドナルド公式動画が1週間前に上がってて、一応Google検索にインデックスはされてる状態です。トレンド系のキーワードで主に速報系の記事を出すアルゴリズムの一種の「QDF」ってのがあるんですけど、もしそのQDFが動いてればCMが始まった時点で検索結果に出ててもおかしくないんですが、何も無かった訳です。ここまでが1月13日までの話です。
で、コアアップデート開始から2日経った15日になってまた検索してみると、動画の差し込み枠が出て来てて、検索結果もガラッと変わってたんですよね。更に「マクドナルド 大人を満たすクリームパイ cm 女優」と検索してみると、その女優さんの強調スニペットまで出てきてたんです。
これはコアアプデ当日の1月13日に同じキーワードで検索しても表示されなかったやつです。
正直、これ1つだけならことの正否は不明ですけどね。BERTとか関係ない可能性ももちろんありますし。でも他のキーワードでも似たような動きが見られるので、何かしらコアアプデで動いた可能性が高いなって思ってます。
コアアップデート対策ってどうすればいいの?
そんな訳でコアアプデの影響を色んなパターンで挙げてみました。
そして一番多くの人が気になるのは、「どうしたらいいの?」って事ですよね。これについてはケースバイケースなので一概には言えないんですけど、大体こうするといいよって対策を解説していきますね。まあコアアプデに限らず、普段のSEO対策としてここはやっておきたい要素でもあります。
Googleコアアプデの分析って意味ある?
まあ理想論としてはコアアップデート前と後で色んな数値の比較分析を出来ると良いです。
例えばアプデ前に自分のジャンルの検索結果画面をスクショして、アプデ前の検索上位のサイトたちの様子を見ておけると理想です。タイトルとか見出しとか、記事内容とか内部リンクなどなどですね。外部リンクとかサイテーションの数とかの外部評価も見ておきたいですね。
で、かつてはこう言う数値をアプデ前後で比較分析してみると、何かしらの傾向が見つかりやすかったんですよ。例えば重複が評価を明らかに落とした時期とかあったんです。ただ、最近のコアアプデのポイントとしては、傾向が今一つ掴めない様になって来てますね。例えばアプデ後の検索上位のURLのタイトルにもはや検索キーワードが全然含まれてない、とか。
とは言えGoogleは必ず数値、それもユーザー満足度を中心とした数値を根拠にアルゴリズムを更新していくので、傾向が掴めない場合、もはや表で誰でも見られる数値で評価していない可能性もある訳ですよ。要するにユーザー行動って事ですね。これが今の検索アルゴリズムでかなりのウェイトを占めている可能性があるんですね。
事実Googleアカウントにログインしてるユーザーの行動をGoogleは取得してて、Googleマイアクティビティなどで見られるんですけど、ウェブ上の行動かなりトラックされちゃってます。自分の行動を「Googleマイアクティビティ」とかでググって調べてみて下さい。こう言う数値を検索アルゴリズムに活かしてるとすると、「権威性」みたいなふわっとした数値なんかもGoogleはある程度正確に割り出せるんですよ。
権威性をめちゃくちゃ簡単に言い換えると、例えばある人が言った事を信じたり、行動に移す人が多ければ、その人には権威性があって、権威者だって事になります。で、ユーザー行動にはこう言う数値が当たり前ですけど現れやすいです。
ただ、これらの数値ってやっぱり時期によって変化したりもしますよね。例えば1か月だけある人のサイトをすっごく見てたけど、その人が飽きられたりしてくるとユーザー行動は低下していく事もありますし。その度にアルゴリズムのコアアップデートをやる訳には行かない訳です。だから頻繁にはないけども、数か月に一回やるという事になる訳です。
Googleコアアップデートで落ちてしまった人は、対策はこうする
1.まず特定ジャンルで有名になろう(権威性の構築)
なので結論、コンテンツの改善も大事ですけど、その前にそのジャンルの権威者になりましょうってのがまず一つ。これはすぐには出来ませんが、別に不可能な事ではないですからね。
そのジャンルでまず目立つこと。次にSNSとかで色んな同業とかターゲット層と繋がって仲良くなる事。良く友達100人とか私は言うんですが、本当に友達100人とか1000人作りに行った方がいいです。オフ会開催したりLINE交換するレベルで。
そしてそのジャンル内での認知度を高めてから、またサイト運営を再開するのがお勧めです。記事をシェアしても色んな人が最初から知ってくれてるのと、SEOでたまたま検索上位にいるサイトに遭遇するのとでは反応が全然違いますし、SNSで知名度上げてからの方が前より検索上位に来やすくなる事が多いです。難関キーワードほどここは時間がかかりますけどね。
2.被リンクの獲得も忘れずに
そしてもう一つ、被リンクは今でも凄く重要なので、獲得できるだけした方がいいです。詳しくは別の被リンク獲得方法についての動画を上げてるので見て欲しいんですけど、色んな人のサイトにゲスト出演するってやり方はお勧めです。特に同じジャンルで活躍してる同業者とか、ターゲット層の方々ですね。そこが一番被リンク増やしやすいって言う事になります。
3.ターゲット層の欲しいコンテンツを作ろう(正しいリサーチを)
よく色んなブロガーとかアフィリエイターから、「サイトの情報の質には自信があります」って言われるんですよ。で、その多くがアプデで順位が下がっちゃったりするんですよね。アプデで下がった理由って質が低いから…じゃないんですよ。記事の文量も必要な情報ももう十分過ぎるぐらい書かれてるってサイトがほとんどです。質は十分なんですね。そうじゃなくて、ターゲット層の欲しい情報じゃなかった可能性が高いです。
ターゲット層の欲しい情報って検索キーワードツールとかで調べられない事って割と多くて、例えばあるジャンルだと海外から日本に初上陸するブランドの情報を欲しがる人が多いとかなんですよね。
でもブロガーとかアフィリエイターとかってランキングとか商標記事とか書いちゃう人多いですよね。これ、もう検索上位に既に沢山あるんで、検索ユーザーからするとそのサイトの記事でなければならない理由ってほぼ無いんです。やるとしたら重箱の隅を突く様なレベルの細かい修正とかやってもいいんですけど、検索ユーザーからすると求めてるのそこじゃないとか、「ざっくり知りたい事だけ知れればいいし」みたいに思ってる人だらけなんですよ。これはターゲット層の人達と話してるとよく分かります。
だからまず、ターゲット層と交流したり仲良くなった上で、どんな情報が求められてるか聞きまくったり調べたりした方がいいです。
4.そのサイトでないと駄目な理由を作ろう(USP構築)
USP=Unique Selling Proposition
USPそれ自体は検索アルゴリズムに直接は影響しないんですけど、間接的に影響する可能性がとても高いです。
サイトのUSPって「そのサイトにしかない強力なメリット」のことですね。
特にブロガーもアフィリエイターも、自分の商品を持ってない人って、マネタイズが結局アフィリエイトだったりすると思うんですけど、それだと情報に差が付きにくいんです。差を付けるにはどんどん情報を付けたす足し算しか基本的に無いんですよ。
検索ユーザーからしたらそのサイトでないといけない理由が何もない訳で、要するにUSPが無い状態で、典型的なレッドオーシャンの構造です。だから競合が記事に追記すればこっちも追記するし、お互いみんなコストを掛け合って凌ぎを削る訳ですよね。そうやって記事書いてる方はどんどん疲弊してしまう未来しか無いんです。
なのでサイトのUSPを見直すか、無ければ設定すると良いです。「サイトの情報の質の高さがUSPです」って言う人とても多いんですけど、ウェブの領域で情報の質は競争に巻き込まれてしまえば差別化にならないと思って下さい。
情報の質が差別化になるのは、そのサイトにしかない特別な一次情報が豊富にあるとか、もしくは速報を沢山出せるとかの場合です。それ以外は大抵時間が経つと他のサイトも似た様な記事どんどん上げて来たりしてバッティングして来ますよね。特に皆が検索するキーワードであるほど。だから情報の質で差を付けるのとアフィリエイトは相性がよろしく無いんですよね。
アフィリエイトサイトのUSPで導入しやすいのは、例えばアフィリエイト広告の商品を、そのサイト独占で販売するとか、そのサイトだけ割り引きするとか、送料無料にするとか、何か特典を付けるとか、そう言うやつです。うちのサイトから買ってくれたら特典としてこれこれのおまけを付けますよと。それもユーザーが欲しいやつ限定で。ユーザーが欲しがってないと思えば柔軟に変える。それ以外のUSPをもちろん開発してもいいです。ユーザーが求めてないUSPだと結局アフィリンク踏んでくれないどころか、離脱後の再訪がやっぱり少なかったりします。
こう言う独自のUSPがあるとブクマされたりクリックされたり、ユーザー行動が少しずつ変化してくるんですけど、私の持ってるサイトとかコンサルのクライアントのサイトでコアアップデートでも全然落ちてないものってほぼこのパターンのやつなんですよ。強力なUSPが何かしらサイトにあるんですね。ユーザーにアンケート取ったり話を直接聞いても、「このサイトはこれがあるから良く見に来る」って回答を多くの人に貰えてるサイトがほとんどです。
まあそもそもこの手のしっかりしたUSP持ってるサイトって、仮にSEOで上手く行こうが行くまいが商売に困らなかったりするんですよね。なのでUSP設定おすすめです。
コアアプデ対策まとめ
以上まとめると、Google検索アルゴリズムのコアアップデートの対策としては、
- 権威性を構築する
- 被リンクを獲得する
- 正しくリサーチする
- サイト独自の強み、USPを設定する
です。もちろん普段のSEOからこれをやって貰えると尚良しです。
まあコアアプデで運悪く下がっちゃった場合、3か月~6か月ぐらいですかね、立て直しにかかるのは。もちろんそれより早い場合も、もっと時間がかかる場合もあります。でも大体これらをきちんとやれば回復しやすいです。
以上です!不明点あれば動画へのコメントか、この記事へのコメント、Twitterアカウント(@ossan_mini)へのリプ、DMとかで聞いて下さい。質問お待ちしております。
※参考記事(有料note)
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