2019年にSEOで成功するため方法を書きました。
参考:SEO予測記事
2021年のSEOまとめ
2020年後半のSEOまとめ
2020年前半のSEOまとめ
2018年のSEOまとめ
SEOを集客の柱とすべき?
これからSEOを頑張って遅くないか?
2019年に効果的なSEOのやり方とは?
と言った辺りにスポットライトを当てていきます。
全体的に「考え方」に寄った内容なので、具体的な手法は調べるか、ご質問をコメント頂ければと!
2019年のSEOで注力しておきたい事
2019年も従来通りでOK
まず断言しておくと2019年のSEOの柱は、大抵の人にとっては従来通りで十分です。
- 被リンクの獲得
- サイト/著者のブランド化
- サイト設計/記事設計
これだけをきちんと考えてやっていきましょう。
2019年のSEOでもそこそこ問題無く戦えるはずです。
むしろ向こう数年はこの手法がずーっと通用するはずです。
これでも多いと思うならまずは、
- 被リンクの獲得
これだけにまずは注力を。
この3つを少しだけ掘り下げて書いてみますね。
1.被リンクを集めよう
今でもSEOで被リンクは最重要です。
他のほとんどを疎かにしていても、被リンクがめちゃくちゃ集まってるなら、SEOではとても強いです。
- 色んな人と被リンクを相互に貼り合う
- はてブをつけて貰える様な「保存版コンテンツ」を沢山つくる
- ブックマークして貰えるようにする(同上)
- SNSなどでとにかく記事一つ一つを目立つ様に拡散させる
- サイトも自分の名前も有名になる様にSNSで自身が目立つ
と言った地道な事をやっていけば大体被リンクは後からついてきます。
私が頂く「被リンクが付かない」と言うご相談の9割以上がこれで解決してます。
この辺りを理解した上で、さらに2019年にSEOで上を目指すなら他の手法や考え方が有効になります。
2.サイト構造をきちんと設計しよう
Googleが高く評価するコンテンツの最低条件のひとつが「整理された情報」です。
これはもう今のSEOの根幹のスキルであり、この考え方無くしてはSEOで継続的に勝つ事は難しいです。
なぜなら情報を整理できているサイトはとても多いからです。
サイト設計の要は、とにかく
- 1つ1つのページで伝えたい情報を明確にする
- 1つ1つのページで検索上位を狙うキーワードを明確にする
- トップ、カテゴリトップ、個別記事の役割を明確にする
(例:トップはカテゴリトップへの送客、カテゴリトップは個別記事への送客、個別記事はユーザーに購入や申し込みなどの行動を促す)
です。
逆にサイト設計でやってはいけないのは、
- 扱うテーマが曖昧
- サイト内のどの記事でどんな情報を伝えるか曖昧
- 記事間で情報が重複する
もしこれがピンと来ないなら「本を作るつもり」でサイト設計をしてみましょう。
SEO業界では太古の昔から、「サイト設計すなわち書籍の編纂である」と言われています。
章、段落、小段落ごとに、どんな情報を検索ユーザーに教えてあげるかを明確に固定する。
目次はサイトマップ。
xml版が検索エンジン向け、html版が読者向け。
もちろん他にもサイト設計の考え方は多数ありますが、
書籍型と言うのは最も目指しやすい形態でもあります。
3.記事の段落等の設計
上記はサイト全体の話でしたが、
記事ひとつひとつの設計も大事です。
検索ユーザーにとって、
- 記事全体のテーマで何を伝えて、
- 段落ごとでどんな情報を教えてあげるのか
- 最初から最後まで読者にどんな心理変化をして欲しいのか
- 最後に読者にどんな行動を取って欲しいのか
を細かく設計します。
これがふわっとしていると、検索ユーザーが答えを拾いにくいんです。
検索ユーザーに情報を取捨選択させるために、
「この段落はこれについて語るよ」と明確に設計してある事を伝えましょう。
検索ユーザーには望む情報だけ見て貰えればそれでOKです。
補足:優れた記事とは読者の心の変化と行動をうながせるもの
1つ付け加えておくと、
本当に優れた記事設計とは、読者の態度変容を明確に導けるものです。
つまり読んだ人がどんな心理変化を起こすかを段落ごとに設計できているもの。
情報を知ってもらうだけなのか、
知る→興味を持つ→欲しくなる→購入させる、なのか、
で同じ情報を扱っていても設計の結果が大きく変わります。
2019年はYMYLジャンルも厳しくなる
YMYL領域は拡大すると思った方が良いでしょう。
Googleは日を追う事に、ドメインごとの役割を明確に区別しようとしているからです。
企業や公共機関のドメインはその信頼度の高さから優遇されます。
相対的に、個人ブログなどは著名な人ほど検索露出が増え、
そうでない人ほど検索優遇はされなくなっていく可能性が高いのです。
2019年で個人が戦うには、次の2つが必要です。
- とにかく自分をブランド化する事
- 「第三者の意見」が求められる検索キーワードのジャンルを見つけ戦うこと
自己ブランディングについては後半で触れます。
また「第三者の意見」については、例えば「○○ 感想」「○○ 比較」「○○ 口コミ」「○○ レビュー」などが典型的な例ですよね。
この辺りは個人が戦えるフィールドです。ちょっと発想を広げれば無限にあります。
逆にいわゆるビッグキーワードや公式サイトが上がりやすい商標などは、基本的に最初から個人が狙うには厳しいジャンルになりつつあります。
※やり方によってはやれなくも無いですが
最初は「第三者の意見」を求めるような検索キーワードジャンルを狙い、
自己ブランディングを出来てきたら拡大していくと良いでしょう。
参考:YMYLって何?どう攻略する?って人向けの記事です。
2019年のSEO、中級編
ここからは、2019年にもう少しSEOで上に行きたい方向けの概念をお伝えします。
1.AI(Rankbrain)を知る・対策する
Googleは検索アルゴリズムにAIを利用しています。
名前はRankbrain(ランクブレイン)。
これは別にそこまで特殊なアルゴリズムではないので安心して下さい。
Rankbrainは検索KWの潜在的なニーズまで汲み取って検索結果に反映させるためのもの。
目的は従来のアルゴと同じく、ユーザーの満足度を上げる事です。
Rankbrainに関しては欧米のSEO業界でも特に目立った対策らしきものを提示出来てる人はいません。
結局、検索意図をとても狭く、とても深くリサーチしてコンテンツを作る事が正解になります。
そうすれば、Rankbrainが組んだ検索ユーザーの意図とマッチするコンテンツであれば、
検索結果に表示してくれるようになります(Googleが言うには)。
2.Googleアプリ砲を知る・対策する
稀にGoogleアプリに記事が紹介されて、プチバズった…と言う話を聞きます。
一見するとYahoo!トピ砲やスマニュー砲に似てます。
厳密にはGoogleアプリ砲の記事の選ばれ方は、個人のGoogleアカウントの動向を元に、
AIによる機械学習を経て一部パーソナライズされているのです。
このGoogleアプリ砲ですが、狙い方はシンプルに自己ブランド化です。
Googleアプリの「おすすめの記事」はhttps://t.co/rDLAy79Wb8
で記録したユーザー行動を利用したパーソナライズで一人一人異なる。
本人が何を好むかを他ユーザーのデータから推測。
記事、検索KW、読了率や滞在時間等も恐らく影響する。個人のサイトの指名検索数等々の最適化の必要性を感じる。
— おおき/SEOコンサル (@ossan_mini) 2018年11月27日
- 何度もあなたのサイトに訪問した事がある
- あなたのサイトに関連する情報を何度も調べたりしている
と言った人に対して、
Googleアプリ上であなたの記事が表示される可能性があるのです。
個人的にGoogleアプリ砲の動向を見ていると、興味の対象が強くマッチした人にのみ表示される感があります。
それゆえ、狭い対象に深く刺さる様にパーソナライズする傾向があるのだと思われます。
この事から分かるのは、
「特定の誰かに狭く深く刺さるブランディング」が出来ていると、
Googleアプリ砲では有利になる可能性が高いと言う事。
話逸れますが、広く浅くに表示されるヤフトピ砲などと比べて素晴らしい仕組みだと思ってます。
3.自己ブランドを育成する
上で自己ブランドについて述べたので、ここで改めて強調しておきます。
自己ブランドは今の時代、とても大事です。
そして着実にSEOに寄与します。
なぜ自己のブランド化が必要なのか?
まずこの情報氾濫の時代において、情報の取捨選択が必須です。
大量の情報から自分に最適なものを選ぶために、
労力とか時間が必要になりますよね。
だから、「よく知ってるこの人が言うなら読んでみよう」と言った、
選択の言い訳をさせてあげるきっかけが必要です。
そのきっかけこそがブランド化なのです。
ブランドでないものは、モノ余り、情報余りの現代においてスルーされる可能性が高まっています。
SEOでも同じ。
ブランド化に成功し、常に注目され、信頼されたサイトであるほど、
トラフィックや被リンクは増えていきます。
だからSEOでも有利になりがちです。
自己をブランド化するにはどうするか?
- 長期的にコンテンツをアウトプットする
- 多くの人に知られるようにする
- 多くの人から信頼されるようにする
は最低条件ですが、既に多くのプレイヤーがいる現代では、
- 狭い領域でまずは有名になる
- 次第にその領域を拡大していく
と言った工夫があると尚良いでしょう。
参考:「狭い領域で有名になる」について、別の記事でも言及しています。
参考:影響力とSEOの関係についてはこちら。
4.SEO以外の集客と組合わせる
どんなビジネスでもそうですが、集客経路を1つに絞るのは非常に分が悪いのです。
SEOも当然ながらそれだけで戦うのは商売として避けたい所。
更に言うと、当たり前ですが検索ユーザーは自然検索だけを使って申込や購入する訳ではありません。
色々なメディアを通過して情報収集する過程で、検索経由であなたのサイトに着地するんです。
だから本来、正しい考え方としては、検索ユーザーのウェブ上の行動の各ポイントに、あなたのコンテンツが分散している事が理想です。
例えばあるユーザーは、
広告
→自然検索
→あなたのサイトその1
→Youtube
→広告
→自然検索
→あなたのサイトその2
と言った回遊を経て、自分の欲しい情報をあらかた集めきった所でようやく成約に至るかも知れません。
ですので、例としては次の様なコンテンツの置き方をしてみると良いでしょう。
- 複数メディアを運用する
- PPCとSEOで同じキーワードを狙い、「検索の面を取る」
- SEOで拾ったユーザーに対しリタゲで広告を出す
- SNSや他のプラットフォームを回遊させる
これらに共通する考え方としては、SEO+αでは駄目と言う事。
認知→興味→欲しくなる→検索する→買う、、
と言った、検索ユーザーのその時々の動向に合わせたコンテンツの中に、SEOを配置すると言う考え方が重要です。
この辺りは態度変容やカスタマージャーニー等々色々な考え方がありますので、
興味ある人は調べて見て下さい。
Naverまとめ×SEOについての記事もあります。
5.強調スニペットを狙う
強調スニペットとは検索結果の上部を占有する特別枠のこと。
過去数年、強調スニペットの表示件数は増加していると言われています。
これは欧米圏だと自分の肌感とも合っていて、めちゃくちゃ増えてきた印象があります。
一方日本だと…全く増えた印象がありません。
日本では強調スニペットのクリック率が低いからあまり表示しない、と言う事は考えにくいので、
つまるところ「実装してる人がとても少ないから」が理由の様な気がします。
強調スニペットを狙うためのドキュメントも英語が多く、利点も分かりづらいのでしょう。
余談ですが、SEOを企業に対してやっていると、まあほとんどの会社様が興味を持たれません。
短期的な売上に繋がらないのは明らかなので。
欧米は単に市場がでかいため、そこを試してみる人が多いと言う背景があると思ってます。
さて、強調スニペットのメリットは次の通り。
- 検索結果の1stビュー(つまり最上部)の表示で目立つ
- 目立つ=ブランド化に影響しうる
- すなわち「○○と言えば」で思い出して貰える、ブランディングに最適
- 意外にも強調スニペットからのトラフィックも多い
- 強調スニペットは音声検索で読み上げられる事もある
「○○と言えばこのサイト」で真っ先に思い出して貰いたいなら、強調スニペットを狙っておいて損はないでしょう。
強調スニペットに表示される条件として、
- 気合の入った優れたコンテンツ
- そのジャンルである程度信頼性のあるドメイン
と言うのがあります。
まあ、ある程度サイトが育ってきて、色んなキーワードで上位表示されてきて…
ぐらいの状態であれば可能性はあると思って下さい。
その状態になったら、
- 強調スニペットが表示されてるキーワードを探す
- サイトにschema.orgなどで構造化マークアップを施す
- それが難しいならまずは<li>タグや<table>による情報整理だけでも試してみる
- 強調スニペット枠へ表示させたい情報は記事の上部が望ましい
この辺りを守ってみて下さい。
キーワードについては、日本で多いのは「○○とは」もしくは単体キーワード、何かの方法や手順などです。
以上、ざっくりと強調スニペットについての説明でした。
強調スニペットの具体的な対策については、こちらをご覧ください。
6.モバイルユーザー体験(UX)をとにかく便利にする
モバイル対応についてはWordPressを使ってる方は大抵の場合問題ないはず。
モバイル対応が出来ているなら、次はスマホのUX向上を目指してみてください。
モバイルUXの改善により直帰率などの数値に影響し、ひいては間接的にSEOに影響する可能性があります。
- 文字サイズを大きく
- 表を見やすく2~3行にする
- CSSなどで折り畳みにする
- 至る所で「目次に戻る」など、ユーザーの移動を楽にする
- SNSでそのままシェアしやすい様ボタンを配置
- 同じく、ユーザーがURLをコピーしやすくする
などですね。
2019年、必要かもだけど一旦様子見で良いもの
SEOスキルでは「重要かも…だけど今すぐ頑張らなくていい」みたいな要素が沢山あります。
1.音声検索の最適化
音声検索はここ数年でSEO要素の急先鋒みたいな扱いを受けてます。
AlexaやSiriの精度も相当に上がってます。
Google Homeなどのスマートスピーカーも売れた台数が増えています。
更に言うと、私も音声検索の利用シーンを見かける機会が増えてきました。
数日前まで離島に3日ほどいたんだけど、
島の高齢の人たちが音声検索を何度も使ってた。自分は少なくとも人前では使わない。
年代で抵抗感とか違うのかも。音声検索っぽいキーワードで高齢者向け商品、または孫へのプレゼントになりそうなものをアフィ仕込んでみようかな、
と思った瞬間でした??— おおき/SEOコンサル (@ossan_mini) 2018年10月27日
と言う状況でユーザーの裾野は広がっています。
ですが「対策」と言うほど特別にやるべきことって無いです。
なぜなら、
- プライベート感が強く、利用シーンが限定的(自宅や車の中など)
- テレビCMで訴求する利用方法が地域情報の検索などに偏っている
そのため音声検索は広がり方が思ったより緩やかなんですね。
もし実装したい場合は、
- 音声検索で使われるような口語を記事に含ませる
- 構造化マークアップを実装する
辺りが出来ていれば今の所は上出来だと思います。
2.AMP
最初にお断りしておくと、私はAMPについては悪く無いと思ってます。
大抵の人にとっては、高速化に時間や予算を割くより、効率が良いからです。
一方、AMPもそれはそれで結構「実装ミス」があります。
画像やページネーションが表示されないなどはAMPの代表的な不具合ですね。
WordPressのプラグインでAMP化するなどはこれが起きる場合があります。
最悪なのは、CTA、つまり広告バナーや申し込みボタンが表示されないと言う事。
1度テストしてみてこうなるならAMP化は見直した方が良いです。
またAMPのもう一つのデメリットとして、
Googleのキャッシュ更新があるまで元ページとAMPページの内容に差が出てしまう事です。
AMPページが古いまま数日待たないといけないと言う事。
最近はこのラグも短くなりつつある様に感じますが。
これらを甘受しつつAMPで通すのも良いですが、
そこまで高速化のメリットがなく、無理してやらなくても個人的には良い気がしています。
AMPのメリットについてはこちらもご参照下さい。
3.PWA
これもAMPと同じく、
「やれるならやった方が良いが、難しいなら無理して頑張る事もないかな」
と思っているものです。
もちろん音声検索やAMP同様、ご自身で実装できてテストサイクルを回せる方はどんどんやればよいと思います。
2019年のSEOまとめ
被リンク獲得
- 色んな人と被リンクを相互に貼り合う
- はてブをつけて貰える様な「保存版コンテンツ」を沢山つくる
- ブックマークして貰えるようにする(同上)
- SNSなどでとにかく記事一つ一つを目立つ様に拡散させる
- サイトも自分の名前も有名になる様にSNSで自身が目立つ
サイト設計
- 全てのページで伝えたい情報を明確にする
- 全てのページで検索上位を狙うキーワードを明確にする
記事設計
- 記事全体のテーマで何を伝えて、
- 段落ごとでどんな情報を教えてあげるのか
AI(Rankbrain)対策
– 検索意図をとても狭く、とても深くリサーチしてコンテンツを作る。
Googleアプリ砲
– 特定の誰かに狭く深く刺さるブランディングに注力する。
自己ブランドの育成
- 長期的にコンテンツをアウトプットする
- 多くの人に知られるようにする
- 多くの人から信頼されるようにする
- 狭い領域でまずは有名になる
- 次第にその領域を拡大していく
SEO以外の集客と合わせる
- 複数メディアを運用する
- PPCとSEOで同じキーワードを狙い、「検索の面を取る」
- SEOで拾ったユーザーに対しリタゲで広告を出す
- SNSや他のプラットフォームを回遊させる
強調スニペット
- 気合の入った優れたコンテンツ
- そのジャンルである程度信頼性のあるドメイン
- 強調スニペットが表示されてるキーワードを探す
- サイトにschema.orgなどで構造化マークアップを施す
- それが難しいならまずは<li>タグや<table>による情報整理だけでも試してみる
- 強調スニペット枠へ表示させたい情報は記事の上部が望ましい
モバイルユーザー体験(UX)の向上
- 文字サイズを大きく
- 表を見やすく2~3行にする
- CSSなどで折り畳みにする
- 至る所で「目次に戻る」など、ユーザーの移動を楽にする
- SNSでそのままシェアしやすい様ボタンを配置
- 同じく、ユーザーがURLをコピーしやすくする
コメント